エディ藩グループ

(Eddie Ban Group)

エディ藩のリーダーグループ。
69年4月のエディ藩とケネス伊東ゴールデン・カップス(MarkIII)脱退に伴い結成される。
メンバーとバンド名の変遷は次の通り(判明しているもののみ)。

69年9月の「第一回日本ロックフェスティバル」にはエディ藩グループ(第一次)で出演している。

その後メンバーのエディ・フォルトゥノが大麻事件で逮捕されたため、代わりに丁度カーナビーツを解散したアイ高野が参加することになった(第二次)。
しかし70年末にゴールデン・カップス(MarkIV)からルイズルイス加部マモル・マヌー林恵文が脱退したため、エディ藩・ケネス伊東・アイ高野の3人はゴールデン・カップスに合流する(MarkV)。ゴールデン・カップスはその後更にメンバーの変遷(MarkVIMarkVII)を経て72年初に解散(MarkVIII)する。
カップス末期の71年7月30日日比谷野音のコンサートで、一曲だけマシュー・ザウルスキーが参加した「エディ藩グループ」として「アンタイトルド」という曲を演奏している(ここでは「第三次」と定義)。

カップス解散後、エディ藩は再びエディ藩グループ(第四次)を再開する。 72年末のフラッシュ・コンサートにも出演、73年末まではまだエディ藩グループ (過渡期の第五次の可能性もある)を名乗っていたが、74年初のライブでは「エディ藩&オリエント・エクスプレス」になっている。
エディ藩とオリエント・エクスプレスは74年7月にアルバム「その1」をリリース、同年8月の「郡山ワンステップ・フェスティヴァル」にも出演する。

オリエント・エクスプレス解散後の76年には「エディ藩とスーパー・セッション・バンド」名義でアルバム「ベイサイド・スウィンガー」とシングル「バック・トゥ・チャイナタウン」をリリースするが、この「スーパー・セッション・バンド」とはタケカワユキヒデ抜きのゴダイゴ(MarkII)、つまり第6次ミッキー吉野グループゲーリー渡辺(Per)と坂本めぐみ(Cho)を加えたものである。

80年末には松田優作&エディ藩グループとして内田裕也主催の「ニュー・イヤー・ロック・フェスティヴァル」に出演している。

80年代最後のシングル「横浜ホンキー・トンク・ブルース」はクリエイション等がバックに参加しているため、所謂「エディ藩グループ」という形にはなっていない。

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バンド名 Gt B Key Dr Other Instruments

期間

エディ藩グループ(第一次) エディ藩 ケネス伊東 柳田博義(ヒロ) エディ・フォルトゥノ N/A 69年4月〜69年秋
エディ藩グループ(第二次) エディ藩 ケネス伊東 柳田博義(ヒロ) アイ高野 N/A 69年秋〜69年末
エディ藩グループ(第三次) エディ藩 ジョージ柳 ジョン山崎 アイ高野 マシュー・ザウルスキー(Flute) 71年7月30日
エディ藩グループ(第四次) エディ藩 林恵文 ジョン山崎 アイ高野

N/A

72年初〜73年末
エディ藩グループ(第五次) エディ藩 秋山新之助 ジョン山崎 アイ高野 N/A 74年初
エディ藩とオリエント・エクスプレス エディ藩 秋山新之助 ジョン山崎 ゲーリー渡辺 N/A 74年初〜75年頃?
エディ藩とスーパーセッションバンド エディ藩 スティーヴ・フォックス ミッキー吉野 浅野良治 浅野孝己(G) ゲーリー渡辺(Per) 坂本めぐみ(Cho) 76年
松田優作とエディ藩グループ エディ藩 上原加津美 伊藤幸毅 相良宗雄 松田優作(Vo) 中津久幸(G) 包国満(Sax) TOKYO JACK(Harp) 80〜81年
ストーミーマンデー・ブルース・バンド エディ藩 山下好男 根子孝 相良宗雄 鈴木司(Vo, Harp) 柴山好正(G) 90年代〜
エディは「横浜ホンキー・トンク・ブルース」の後ずっと音楽活動を停止していたが、97年に久々のシングル「丘の上のエンジェル」をリリースした際には中村裕介&F.E.N(Far Est Native)のメンバーがバックに参加している。

現在は中村裕介とROXVOXをバックに従え、マイペースでライヴやレコーディングを行っている。

 

Writer/Editor 高崎勇輝
Special Thanks to ザ・ゴールデン・カップス公式サイト
「ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム」サン・マー・メン著(小学館刊)
「ザ・ゴールデン・カップスのすべて」和久井光司編(河出書房新社刊)

(注) 記載内容に誤りがある場合は管理人であるところの高崎勇輝(studio-g@sound.jp)までご連絡下さい。
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