丘の上のエンジェル/ミステリー・トレイン

エディ藩 & F.E.N (Far East Native)

Release 1997年 横浜ライオンズクラブ YYLC-109079
Chart Action なし
Produced by 中村裕介
Engineered by 中村真也
Arranged by 中村裕介
Player エディ藩: Guitar, Vocal
F.E.N (Far East Native)
 中村裕介: Guitar, Vocal
 飯塚昌明: Guitar
 小川浩史(ヒロ): Bass
 川勝陽明: Keyboards
 黒澤昇: Drums
 
Songs A.丘の上のエンジェル
B.ミステリー・トレイン/Mystery Train
  
Comments エディ藩の 久々のシングル。

97年に根岸外国人墓地の慰霊碑建立を山手ライオンズクラブが中心となって進めた際に、その資金集めの活動も兼ねてテーマ曲(というのだろうか)が作成された。

エディ藩がこの作曲と唄を引き受けることになり、当時知り合ったばかりの作家山崎洋子に作詞を依頼し、できたのがこのシングルである。

山手ライオンズクラブを始め推進派には元々この墓地にひっそりと埋められている戦後混乱期の混血の嬰児達を弔う意味があったが、こうした事実の存在を認めない横浜市衛生局との関係もあり、公式には「混血嬰児の鎮魂歌」という位置付けはされていないが、山崎洋子を始め製作側の意図は明らかである。

この辺りの葛藤は、山崎洋子著の「天使はブルースを歌う」(毎日新聞社)に詳しく記されている。
エディ藩の人となりを垣間見る貴重な資料のひとつでもあるので、興味のある方は是非どうぞ。

なお、カップリングの「ミステリー・トレイン」はエディ藩とオリエント・エクスプレス時代の「オリエント・エクスプレス」(アルバム「その1」収録/シングル「9 o'clock」B面曲)のリメイクである。

 

Jacket/Liner

ジャケットは 大きな洋風の鐘の写真。鎮魂歌をイメージしているのだろうか。

 

Version CDシングルの他、オムニバスCD「Born in the Blues City」やエディ藩のアルバム「Another Better Days」に両曲とも収録されている。

 

Writer/Editor 高崎勇輝
Special Thanks to 「天使はブルースを歌う」山崎洋子著(毎日新聞社刊) 

  

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本コラムは非営利の個人である高崎勇輝がレコードの批評を目的として作成したものです((c) 2003 by 高崎勇輝 All rights reserved)。
ここでのジャケット写真掲載については、日本国著作権法第32条(引用)に留意の上この範囲内に収まるものと考えておりますが、もし関係者の方でご 意見がございましたら 高崎までご一方頂ければ幸いです。