フランク・シムズ (Frank Simes)

楽器 Guitar。
コメント ギタリスト。 

父親が米軍関係者だったため、60年代後半を横浜で過ごす。
アメリカン・スクールに通っており、アン・ルイスやミッキー吉野(当時米軍キャンプでプレイしていた)と親交があった。

1970年、高校生の時に当時グループサウンズの有名メンバーを集めて結成されたPYGに対抗して、ビクターがミッキー吉野スティーヴ・フォックスを中心として結成させた「サンライズ」に参加した。

同バンドはビクターよりシングル「ベイビー・ホールド・オン」(c/w「ミュージック・タウン」)をリリースしている が、実際にはB面のミュージック・タウンを録音したところでミッキーが渡米、フランクも父親の転属でヨーロッパに移住したためバンドは崩壊した(A面は困ったスティーヴ・フォックスが柳ジョージジョン山崎アイ高野の力を借りて録音したもの。

フランクはその後アメリカに戻り、音楽活動を継続する。

ミッキー吉野は「ザ・ゴールデン・カップスのすべて(河出書房新社)」収録のインタビューで、ゴダイゴ結成時の構想としてフランク(フランク・スミスと間違って綴られているが)を加えるということを考えていたが、フランクが日本でやりたがらなかったため実現しなかったと語っている。

ギタリストとしてはミック・ジャガー("Wondering Spirit")、ロッド・スチュアート("As Time Goes By...: The Great American Songbook, Vol. 2")、 エルトン・ジョン、ドン・ヘンリー("Inside Job",etc)、ティモシー・B・シュミット("Tell me the truth")、ウォーレン・ジヴォン、マーサ・デイヴィス等のレコーディングに参加した他、89年以降ドン・ヘンリーのツアー・サポートを務めており、「サタデー・ナイト・ライヴ」にミック・ジャガーとドン・ヘンリーが出演した時の演奏やスティーヴィー・ニックス、シャルロット・チャーチ等のバック・バンドにも参加している。 イーグルスのツアーもしくはレコーディングに参加したという話もあるが、これは未確認。

ソングライターとしては、アメリカのTVや映画のサントラを手がけている他、ドン・ヘンリーやデイヴ・リー・ロスのアルバム等にクレジットされている。

現在は西海岸に住んでおり、同じく西海岸在住のアン・ルイスとは親交を取り戻しているらしく、最近のアン・ルイスのアルバムには作・編曲やプロデュース、演奏等に参加している。 12弦ベーシストのジェイミー・ハンティング(Jamie Hunting)は04年中〜05年初と思しきインタビューの中で、「最近旧友のフランク・シムズと日本のチャーというアーティストのレコーディングに参加した」と語っている。

自身のユニットとしては、93年からデイヴ・シェルトンと「クリムゾン・クロウバー(Crimson Crowbar)」を組んでアルバム「Gag」をリリースしている他、96年頃には同じドン・ヘンリー・バンドのジェニファー・コンドス(Jennifer Condos)に加え、ピーター・ソーン(Peter Thorne)とサリル・マッコイズというバンドで日本語・英語の2ケ国語の「愛・今・神・人・優(I Imagined You)」をリリースしたらしい。結構流暢な日本語で歌っているとのことなので、おそらくフランクがヴォーカルもとっているのであろう。

 

Writer/Editor 高崎勇輝
Special Thanks to  

(注) 記載内容に誤りがある場合は管理人であるところの高崎勇輝(studio-g@sound.jp)までご連絡下さい。
又はご本人及び関係者の方々が掲載を希望されない記述があった場合も、までご連絡頂ければ謹んで訂正もしくは削除させて頂きます。

ギタリスト名鑑へ

日本のミュージシャン名鑑へ

STUDIO-GIIIへ

STUDIO-Gへ

STUDIO-GCへ

©2004 BY STUDIO-G   ALL RIGHTS RESERVED