灰色ウサギは夜の街にダイブする

 

鏡がちりばめられた高い塔の入り口で 

僧服に身を包んだ男達が佇む

何を待っているのだろうか 

特別な”力”を持った男達、そしてそれは僕自身

黒塗りのリムジンがタイヤを軋ませて

中からは機関銃を持った男達

銃弾は僕らをなぎ倒す

僕は塔の中に駆け込み螺旋階段を駆け上がる

 

追いつかれたらそこで終わり

僕は階段を上り続ける

いつしか階段は煙突に変わる

煙突の壁も鏡張りで

僕の姿がコマ送りに映し出される。

追いつかれたらそこで終わり

僕は煙突を上り続ける

僕と僕の映像は微妙にずれる

重なった時に奴らに撃たれるのだ

追いつかれたらそこで終わり

僕は煙突を上り続ける

追いつかれたらそこで終わり

僕は煙突を上り続ける

 

窓に映る僕の姿はいつしか毛むくじゃらのウサギに変わっていた 

ケバケバしい赤い服に白い袖飾り

卑しい髭面の灰色ウサギ

それでも僕は逃げ続けなければならない

追いつかれたらそこで終わり

僕は煙突を上り続ける

追いつかれたらそこで終わり

僕は煙突を上り続ける

追いつかれたらそこで終わり

僕は煙突を上り続ける

追いつかれたらそこで終わり

僕は煙突を上り続ける

追いつかれたらそこで終わり

僕は煙突を上り続ける

 

灰色ウサギは煙突を抜け出した

塔の屋根の下には どこまでも続く夜と

それに負けじ煌く街の灯り

灰色ウサギは屋根でステップを踏み

その光の中にダイブする

 

彼は何処へ行ったんだろう

もしあれが僕だったのなら

僕は何処へ行ったんだろう....

 

 

作詞:高崎勇輝
©2005 BY STUDIO-G  ALL RIGHTS RESERVED

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