「ゴダイゴ」の由来 |
ゴダイゴ
という一風変わったバンドのネーミングは、インタビューやテレビ出演時の話題になっていた。 |
(76年のサントラ・アルバム「いろはの”い”」でのミッキー吉野のライナーノーツ) |
「"ゴダイゴ"とは、英語でGOD=EGO(神のエゴ)。日本語で"真実の最上の教え"という意味でとらえた・・・・すなわち真実です。これがぼくの理想であり、だから"ゴダイゴ"というグループは、理想への限りない可能性なのです。 」 |
TBSの音楽番組「ザ・ベストテン」初登場時(78年)の黒柳徹子による質問に対するミッキー吉野の答え |
「これは後醍醐天皇のゴダイゴなんですけど。これはまぁ僕は小さい時からゴダイゴという響きが好きで。それから、英語で書きますと、GO−DIE−GOと、行って、死んで、また生きると、絶対あきらめずに、常に前進という...。」
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「永遠のオデュッセイア」(80年サンリオ刊)でのミッキー吉野による記述 |
(前略)その頃はもう、僕はエネルギー主義だった。人間のエネルギーっていうものをすごい信じてた。 (中略)それで、スゴーイ何か、太陽の赤とオレンジの色がウワーッとこうきた。そしてそのなかから、後醍醐天皇ってのがパッとひらめいてきた。後醍醐天皇って奈良でしょ。イマジネーションだけど、あのへんから太陽が...。 でまあ、最初はゴダイゴって Go <Dai> Goで書いたの。それで、スティーヴとふたりで、「スペルを変えよう」「このへん変えればいいじゃん」とか、いろいろゴチャゴチャ話してた。74年の3月かな、ニューヨーク郊外のウッドストックに演奏に行くボロ車のなかで、スティーヴが、「ゴダイゴのスペル、Go Die Goってのはどうだろう」って叫んで、結局<Die>にしたわけ。 そこから、じゃあ考えようって、まず「ゴダイゴ」の意味を調べた。「醍醐」って意味を調べたのね、日本語の。そうしたら、「如来の真実の最上の教え」っていうのが出てきたの。それで、「アッ、それなら」って見てたら、GOD(ゴッド)なんだよね。GODでしょ。iをとってego。 GOD EGO。これは神の利己主義だ。「神の利己主義は真実である」と解釈して、英語でも日本語でも同じ意味になる。 それから今度分けてみると、まあ Go Die Goで「絶対あきらめずに行く」となる。後醍醐天皇っていうのは、一回島流しにあって、また復権したでしょ。「これもゴー・ダイ・ゴーだ。すべてにこれ一致している。これ以上の名前はない」とかいってきたの。まあ何ていうんだろうな、コジツケか、ウフフフ。うん、輪廻の思想もあるよ。ゴー・ダイ・ゴーっていうのは、限りなく生き続ける・・・・。(後略)
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