イン・ザ・シティ(IN THE CITY)

クレジット Yoko Narahashi, Tommy Snyder - Mickie Yoshino
主な音源/演奏メンバー デッド・エンド ゴダイゴ MarkIII
インターミッション ゴダイゴ MarkV
インターミッション(映像版)
コメント ゴダイゴのオリジナル曲。 リード・ヴォーカルはトミー・スナイダー。

アルバム「デッド・エンド」に収められている。

ピアノとドラムの変拍子のイントロにギターやベース、ハモンドがかぶさってくるクールなアレンジは、当時の所謂「ニューミュージック」とは一線を画した音作りとなっている。
派手なソロなどがあるわけではないのだが、アレンジの組み立てが良いため実に新鮮に聞こえる、初期の名曲のひとつである。

ミッキー吉野の証言によれば、この曲のカッティングなどに当時新開発されていたローランドのギターシンセ(GRのプロトタイプ)が使用されているらしい。都会の孤独を唄う固ゆで玉子な歌詞や、サビの「In the City, I'm all alone」の前にざわざわとかぶさってくるクラクションや雑踏のSE(効果音)もクールである。

レコードとCDでは編集にやや違いがあり、LPではクロスフェイドしていた「イン・ザ・シティ」と「サムの息子」がCDでは曲間が開いている。これはCD化の時にアルバムの原盤が残っておらず、個々の曲のマスターから落としなおしたことによるもの。

ライヴ音源では解散コンサートである「インターミッション」に収録されているが、テンポが速くなってタメがなくなり、シンセの音もチープさが目立ってしまっていることなど、残念な仕上がりになっている。この映像版(ビデオ・LD収録)では楽屋の映像等が挿入され間奏はカットされている。

放送音源では78年2月5日のFM東京「DENONライヴ・コンサート」で演奏されている。

ファンクラブ会報10号の78年3月27日九段会館のコンサートのセットリストでは同曲が演奏されたことになっている。

 

その他

奈良橋陽子とトミーの共作詞になっているが、トミーとミッキーで書いた曲を、レコーディングの時にジョニー野村のプロデュースで(一部?)陽子の詞に差し替えたのが真相らしい。トミーにとっては少し不満だった様である。 

2007年10月23日の渋谷C.C. Lemon Hallでのライヴでは、オープニングでミッキーがこの曲のイントロに似たフレーズをしばし弾いた後、竹越かずゆきによるデッド・エンドのイントロがかぶさってコンサートが始まった。

 

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