スマイル(SMILE)

クレジット Yoko Narahashi-Yukihide Takekawa/Yukihide Takekawa-Yukihide Takekawa/Jyoji Koyama−Yukihide Takekawa(3通りのクレジットがある)
主な音源/演奏メンバー シングル「アンクル・ジョン」(B面) タケカワユキヒデ & ミッキー吉野グループ
ビッグ・ジョン・ジーンズCM
CMソング・グラフィティ
コメント ゴダイゴのオリジナル曲。 リード・ヴォーカルはタケカワユキヒデ。

ビッグ・ジョンのCMソングとして製作され、タケカワのソロ名義で75年11月10日にシングル「アンクル・ジョン」のB面としてリリースされた。後にゴダイゴ名義のアルバム「CMソンググラフィティ」にも収録されている。 

バッキングはミッキー吉野グループだが、ミッキー吉野の記憶では原田裕臣ではなく別のスタジオ・ミュージシャンがドラムを叩いているらしい。

「CMソンググラフィティ」のクレジットとしては、奈良橋陽子−タケカワの作品となっているが、「ゴダイゴBOX」では詞・曲共タケカワユキヒデになっており、更には「永遠のオデュッセイア」でのタケカワの話によれば、「アンクル・ジョン」同様友人の小山譲治との共作になっている。

「永遠のオデュッセイア」のタケカワのこの曲に関してのコメントは次の通り。
「〜最初にやったCMの時の話で、ジーパンの”ビッグ・ジョン"ってあるでしょう。そのCMの『アンクル・ジョン』。
CM会社から、やってくれときてね。何を勘違いしたのか、僕が詞まで書くことになっちゃったわけ。とりあえず詞を書いてくれ、普通のジーンズ、カラージーンズ、子ども用のジーンズと三つつくりたいからといわれて、あわてちゃってさ。 『いやちょっと待って下さい。これは僕の領分じゃなくて、ヨーコ(奈良橋陽子)の領分だから』と、ジョニー(野村)のところに電話したら、ヨーコがいない。どこにいるかと思ってたら軽井沢。その電話番号、至急教えてくれといったら、『オレも知らない、今日とりつけたばかりで、番号聞かずに軽井沢のヨーコのところから来ちゃったから、教えようにも教えられない』ってさ、バカバカしい話。 
なにしろ、CM会社からは、明日までに書いてくれっていわれたでしょ。こりゃあ、まいったな。 昔の仲間の小山譲治を呼んで、『徹夜覚悟で来てくれ』と強引に頼んでね。ふたりで夜つくっていたら、もうひとりの友だちというのか邪魔者がとびこんできてね。 そいつを相手に、四つか、五つ、まったく冗談みたいなつくり方をして持っていったわけ。 
そしたら、向こうはえらく喜んで、『これとこれでいこう、君が曲を書いてくれ。ただし曲はもうひとりの作曲家と競作だ』とあおるわけ。三曲書いて、二曲残って、もうひとつは彼のが通った。これがぼくのコマーシャル、初仕事。」

この二曲が「アンクル・ジョン」と「スマイル」であったと推測される。この事情から、クレジットは小山譲治−タケカワユキヒデとされるべきであろう。 文中でタケカワは「初仕事」と言っているが、ゴダイゴBOXのライナーでは「イン・ユア・アイズ」が初仕事になっている(75年夏)。「イン・ユア〜」にはゴダイゴのメンバーがタケ以外に一人も参加していないことを考えると、こちらの方が正しいと思われる。

のどかな「アンクル・ジョン」とは打って変わって軽快なアップテンポの曲。「CMソンググラフィティ」に収録されている曲は概して浅野孝己のギターのバッキングが地味ながらセンスに溢れていて、この時期のゴダイゴのサウンドが非常に斬新であったことを窺わせる。 間奏でもコンパクトにまとまったギターソロが登場する上、最後の方では逆回転ギター(そういうギターがある訳ではなく、テープを逆に回して録音し、再生する時は普通にテープを回すという録音方法を指す。「うぃ〜〜〜ん」というギターの音が、「ん〜〜〜ぃう」となるため、不思議なサウンドが強調される)も聞くことが出来る。

ライブでの演奏は確認されていない。

「CMソング〜」のライナーでのタケカワのコメントは「この曲は手拍子が上手く使ってあるんだ。この曲もUncle Johnと同じで、2年前の録音なんだけど、けっこうイケルね。浅野の逆回転ギターも面白いよ」である。

 

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