GODIEGO DISCOGRAPHY

TITLE
The Water Margin
DATA
1977年
BBC Intercord LC1385



 

SONGS

A 水滸伝のテーマ/The Water Margin
B 夜明けを呼ぶもの
REVIEW
ゴダイゴの西ドイツでのファースト・シングル(BBCレコードからリリースされた)。 

ゴダイゴの西ドイツリリースのシングル(BBCレコードからリリースされた)。ゴダイゴのイギリスでの版権はサトリルが持っていたが、放送がドラマの放送がBBCであったことから、このシングルはBBCレコードから出されることになった。西ドイツでもBBCが発売した もの。

77年当時BBCで放映されていた日本テレビ開局20周年TVドラマ「水滸伝(The Water Margin)」(主演:中村敦夫他)の主題歌としてリリースされ、全英シングル・ヒットチャート(Music Week)の37位まで上がるヒットとなった。 

イギリス盤ではA面が日本での同ドラマの主題歌「夜明けを呼ぶもの」(歌はPete Mac Jr.)で、B面がゴダイゴによる英語版なのだが、本シングルでは逆にA面がゴダイゴでB面がピート・マック・ジュニアになっている。

この曲の作曲はタケカワユキヒデやミッキー吉野ではなく、佐藤勝(黒澤明作品で有名な映画音楽作家で、「キタキツネ物語」の音楽も担当している)である。 作詞:水木かおる、作曲:佐藤勝、歌:ピート・マック・ジュニアで「夜明けを呼ぶもの」と して「水滸伝」の主題歌に使われ、ポリドールからリリースされている(c/w「飾り窓の女」))。
当初このドラマがイギリスで放映される際に、BBCから英語で歌をつけてくれという依頼があり、ゴダイゴが担当することになった。奈良橋陽子が英詩を付け、「The Water Margin」となった。 ゴダイゴの起用は英語で歌えることに加え、作曲の佐藤勝とゴダイゴが同じ音楽出版社に所属していたことも影響している。

ミッキー吉野のアレンジによりオリジナルとは全然イメージの違うチャイニーズ・ファンクになったが、これは大成功というべきである。

イギリスではこのヒットを受けて「ゴダイゴ(新創世紀)」から「僕のサラダガール」を「水滸伝のテーマ」に差し替えて、「The Water Margin」がリリースされた(こちらのレーベルはサトリル)。西ドイツを含むヨーロッパでもこのアルバムや「西遊記」がリリースされたことになっている 。「The Water Margin」は少なくともフランス盤の存在が確認されている。

 

EPISODES

このレコードは日本テレビ音楽の第一号海外輸出盤でもあり、それが大ヒットしたため同社はゴダイゴに対し感謝状を出した(ファンクラブ会報11号)。

「水滸伝のテーマ」はドラマー不在時(浅野良治脱退後でトミー ・スナイダーが参加する前)にオケがレコーディングされており、スティーヴ・フォックスは演奏に参加していない。当初タケカワユキヒデ が歌う予定だったが、結局ゴダイゴに参加したばかりのトミー・スナイダーが歌うことになった。
ドラマーの鈴木正夫、ベースの長岡道夫はともにスタジオ・ミュージシャンで、長岡は後にケーシー・ランキン、芳野藤丸等と「SHOGUN」を結成している。

ジャケットは黄地で真ん中に円の中に 飾り文字(?)でカラフルに「The Water Margin」と書いてあり、 一番上に「GODIEGO / PETE MAC JUNIOR」とごく普通に、 円の左上に「TOP-HIT AUS ENGLAND」(イギリスからのトップヒット)と英国の旗と共に書かれている。 そして右下の端っこに小さな文字で「Theme from the BBC TV Series」と表記されている。

 

CREDITS
Producer ジョニー野村&GODIEGO (on A)/B面は不明
Engineer 不明
Arranger ミッキー吉野 (on A)/B面は不明
Players ピート・マック・ジュニア: Vocal (on B)
トミー・スナイダー: Vocal (on A)
ミッキー吉野: Keyboards (on A)
浅野孝己: Guitars (on A)
長岡道夫: Bass (on A)
鈴木ウータン正夫: Drums (on A) 
B面の演奏者は不明 
Designer & Photographer クレジットなし。 
 

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