GODIEGO DISCOGRAPHY

TITLE
The Water Margin (イギリス盤)
DATA
1977年9月16日(10月15日という説もある)
BBC Records RESL 50
全英シングル・ヒットチャート(Music week) 最高位 37位



 

SONGS

A 夜明けを呼ぶもの
B 水滸伝のテーマ/The Water Margin
REVIEW
ゴダイゴのイギリスでのファースト・シングル(BBCレコードからリリースされた)。 

ゴダイゴのイギリスでの版権はサトリルが持っていたが、ドラマの放送がBBCであったことから、このシングルはBBCレコードから出されることになった。

76年9月〜78年1月にBBCで放映された日本テレビ開局20周年TVドラマ「水滸伝(The Water Margin)」(主演:中村敦夫他)の主題歌としてリリースされ、全英シングル・ヒットチャート(Music Week)の37位まで上がるヒットとなった。 

キーボード・マガジン79年11月号増刊の「マジック・カプセル」(リットー・ミュージック)によれば、76年5月にこのドラマがイギリスBBCテレビで放映されるにあたり、新しいテーマ・ソングがゴダイゴによって制作されたとあるが、正確には(後述のエピソードの通り)77年に入ってから制作されたものと思われる。
76年9月の第1シーズンでは日本での同ドラマの主題歌「夜明けを呼ぶもの」(歌はPete Mac Jr.)がそのまま使われている。
ゴダイゴによる英語版はこのシングルがリリースされた77年9月のエピソード11からであると思われる。
シングルではこの2曲がカップリングされているが、ピート・"ルパンIII世"・マック・ジュニアのヴァージョンは日本語なので、イギリス人はゴダイゴの方を聞いていたと思われ、名声はゴダイゴに帰している。

この曲の作曲はタケカワユキヒデやミッキー吉野ではなく、佐藤勝(黒澤明作品で有名な映画音楽作家で、「キタキツネ物語」の音楽も担当している)である。 作詞:水木かおる、作曲:佐藤勝、歌:ピート・マック・ジュニアで「夜明けを呼ぶもの」と してオリジナルの「水滸伝」の主題歌に使われ、ポリドールからリリースされている(c/w「飾り窓の女」))。
このドラマがイギリスで放映される際に、BBCから英語で歌をつけてくれという依頼があり、ゴダイゴが担当することになった。奈良橋陽子が「夜明けを呼ぶもの」に英詩を付け、「The Water Margin」となった。 ゴダイゴの起用は英語で歌えることに加え作曲の佐藤勝とゴダイゴが同じ音楽出版社に所属していたことも影響している。

ミッキー吉野のアレンジによりオリジナルとは全然イメージの違うチャイニーズ・ファンクになったが、これは大成功というべきである。

このヒットを受けて「ゴダイゴ(新創世紀)」から「僕のサラダガール」を「水滸伝のテーマ」に差し替えて、「The Water Margin」がリリースされた(こちらのレーベルはサトリル)。

 

EPISODES

このレコードは日本テレビ音楽の第一号海外輸出盤でもあり、それが大ヒットしたため同社はゴダイゴに対し感謝状を出した(ファンクラブ会報11号)。

「水滸伝のテーマ」はドラマー不在時(浅野良治脱退後でトミー ・スナイダーが参加する前)にオケがレコーディングされており、スティーヴ・フォックスは演奏に参加していない。当初タケカワユキヒデ が歌う予定だったが、結局ゴダイゴに参加したばかりのトミー・スナイダーが歌うことになった。
ドラマーの鈴木正夫、ベースの長岡道夫はともにスタジオ・ミュージシャンで、長岡は後にケーシー・ランキン、芳野藤丸等と「SHOGUN」を結成している。

「The Water Margin」はシングル・アルバム共に、そして「西遊記」も西ドイツ等ヨーロッパで発売されたことになっている。少なくとも「The Water Margin」の西ドイツ版シングルや、アルバムのフランス盤の存在が確認されている。

 

CREDITS
Producer ジョニー野村&GODIEGO (on B)/A面は不明
Engineer 不明
Arranger ミッキー吉野 (on B)/A面は不明
Players ピート・マック・ジュニア: Vocal (on A)
トミー・スナイダー: Vocal (on B)
ミッキー吉野: Keyboards (on B)
浅野孝己: Guitars (on B)
長岡道夫: Bass (on B)
鈴木ウータン正夫: Drums (on B) 
A面の演奏者は不明 
Designer & Photographer クレジットなし。 
 

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