GODIEGO DISCOGRAPHY

TITLE
マジック・カプセル/Magic Capsule
DATA
1979年10月25日(木) 
日本コロムビア YZ-5001〜2
リリース当初約17万2千枚のセールス。チャート1位(オリコン)。

 

SONGS

A01 マジック・カプセル/Magic Capsule
02 ジョイ/Joy
03 はるかな旅へ/Where'll We Go from Now
04 イミテーション/Imitation
05 君は恋のチェリー/Cherries were made for eating
06 ステッピン・イントゥ・ユア・ワールド/Steppin' into Your World
07 ライティング・マン/Lighting Man
B08 組曲: 新創世紀/Suite: Genesis
・誕生/Creation
・女王の唄/Queen's Song
・恋する男の嘆き/Lover's Lament (Sacrificial Blues)
・母と子/Mother and Son
・男たちの凱歌/The Huddle
・釈迦の歌/Buddha's Song
09 デッド・エンド〜ラヴ・フラワーズ・プロフェシー/Dead End〜Love Flowers Prophecy
C10 モンキー・マジック/Monkey Magic
11 銀河鉄道999/Galaxy Express 999
12 ハピネス/Happiness
13 ビューティフル・ネーム/Beautiful Name
D14 ガンダーラ/Gandhara
15 プログレス・アンド・ハーモニー/Progress and Harmony
16 ザ・ドラゴンズ・カム・アライヴ/The Dragon's Come Alive
17 ミッキーのピアノ・ソロ/Mickie's Piano Solo
18 パープル・ポイズン/Purple Poison
19 セレブレーション/Celebration
20 トライ・トゥ・ウェイク・アップ・トゥ・ア・モーニング/Try to Wake Up to a Morning
REVIEW
ゴダイゴの1stライヴ ・アルバム。全盛期に発表された2枚組のアルバムである。

同名のドキュメンタリー映画のサウンドトラックでもある。

選曲は「西遊記」「アワー・ディケイド」 等ヒット中のアルバムの収録曲とシングル・ヒットが中心だが、「組曲:新創世紀」や「デッド・エンド」等の 初期の名曲も含んでおり、ライヴ版ベスト・アルバムといった位置付けだった。

ミッキー吉野は「組曲:新創世紀」について、このライヴ・アルバムのアレンジがこの曲の最も理想に近いアレンジであると語っている。レコードの曲がまた違うアレンジで楽しめるという意味では、このアルバムは貴重である。 4管乃至5管のゴダイゴ・ホーンズが入るなど、当時のライヴとしてはなかなか贅沢な編成でもあった。

ただ、ヴォーカルも含め演奏の差し替えなど修正がかなり多く、ライヴ盤であるのに臨場感に乏しいきらいはある。 ギターの音も線が細くミックスも小さいと思う。同時期のライヴがラジオやテレビで放送されているが、これらのラフなミックスの方が臨場感があって良いという意見もある。 当時は日本に限らずライヴ盤の音源に手を加えることはよく行われているが、ゴダイゴの場合は少しやり過ぎという批判は否めないと思う。
これはゴダイゴというバンドがローリング・ストーンズ等とちがって、元々ライヴ・バンドではないということと関係しているのかもしれない。これはゴダイゴが下手というのではなく、スタジオとライヴでどちらが本領を発揮できるかと言う問題である。例えばビートルズはスタジオを優先してライヴ活動を止めてしまうタイプのバンドであったし、ストーンズやフェイセズなどはレコードでもライヴ感を重視したバンドと言えるだろう。そして、ゴダイゴはどちらかというと前者に属するバンドなの でレコードとしての完成度を追求した場合やむを得なかったのだろうが、それでも惜しまれるところではある。

それはそれとして、そうした点を差し引いても選曲・演奏・ボリューム感のあらゆる意味でゴダイゴの4枚のライヴ盤の中ではベストと言えるだろう。

 

EPISODES

収録は 群馬県民会館(4/26/79)、大宮市民会館(7/27/79)、東京晴海貿易センター (8/24/79)のライヴを元に編集したもの。 晴海ではコンサートの途中で電源が切れてマイクが使えなくなったところ、観客の「ビューティフル・ネーム」の大合唱になったというエピソードがある。

「君は恋のチェリー」や「ステッピン・イントゥ・ユア・ワールド」、「新創世紀」は春のセレブレーション・ツアーの曲目と思われるため 、4月の群馬県民会館での収録と思われる。
アルバム「アワーディケイド」からの曲は大宮市民会館や東京晴海貿易センターであろう。
ドキュメンタリー映画「マジック・カプセル」ではタイトル曲が出来上がるまでの過程をドキュメンタリー風に描いている。
少なくとも7月中はまだ作曲中だったはずなので、「マジック・カプセル」と次にメドレーで続いている「ジョイ」は晴海で演奏したものだろう。 「銀河鉄道999」は日本語で歌われているので、4月の群馬ではあり得ない(5月の静岡のライヴではまだ英語だけで歌われていた)。


当初は「 組曲:威風堂々」やトミー・スナイダーのソロの「イエス, イット・ケイム」等が収録予定だった(宣伝ポスターの曲目には実際に「組曲:威風堂々」の名前があった)。  「威風堂々」は当時から重要なレパートリーだったが、サビの部分(イギリスの作曲家エルガーの同名曲の主題を使用している)につき著作権者の許可が下りず、収録されなかった。
インストの「ジョイ」は本アルバムのみの収録。 「ミッキーのピアノ・ソロ」は前半部分が映画「神様何故愛にも国境があるの」(音楽監督:ミッキー吉野)に収録されている「リーヴィング・フォー・ベター・デイズ」で、後半部分はミッキーが後にソロ・アルバムで歌ったりサリナ・ジョーンズにも提供した「マイ・エヴリディ」である。

ゴダイゴ・ホーンズ第二次のメンバーの名前だけがクレジットされているが、少なくとも 4月の群馬の部分は第一次ホーンズの演奏である。 
「組曲:新創世紀」の冒頭のナレーションは劇団「ミスタースリムカンパニー」の俳優である深水龍作 によるもの。同劇団とはジョニー野村やミッキー、タケカワユキヒデらが交友があり、曲の提供等も行われていた。

アルバム・ジャケットは白いカプセルの中で白尽くめのメンバー(楽器までもが白)が演奏するもの。 この構図は映画のオープニングとエンディングでも使われていた。 マジック・カプセルというコンセプトを具現化していると共に、武田薬品とのタイアップでもある。この後しばらくゴダイゴはタケダ薬品「ベンザ・エース」のCMに出演して「マジック・カプセル」を日本語版にした「ホワイト・カプセル」や「カトマンズ」を白いカプセルの中で歌っており、山本コウタローに著書「僕の音楽人間カタログ」の中で「タイガースみたい」と揶揄される羽目になったりしたのは、硬派なゴダイゴを求めていたファンにとっては苦い想い出でもある。

付け加えるなら、当時のゴダイゴのライヴで残念なものとして観客の掛け声がうるさいことがあるが、 本ライヴでのMCにも、トークの内容に関係なく「トミー」だの「タケ〜」だのの声がかかり、誰かに(多分トミー)「シーッ」と制止されているところも収められている。 これは当時のゴダイゴを囲む状況がそうであった(つまり、急激に増えた子供のファンが従来のファンを圧迫していた)からやむを得ないところはあるのだが。

ライナーノーツは歌詞と訳詞にライヴの写真で構成されている。
訳詞は「デッド・エンド」や「アワー・ディケイド」等オリジナル・アルバムで山本安見が訳詩をしているもの以外は、M.Shimizuというクレジットで新たに訳されたものが掲載されている。山本安見のものとクオリティがかなり違うのが残念だが、これは時間的な問題等で日本コロムビアのディレクター清水美樹夫がやってしまったのではないかと思われる。

同アルバムにはプロモーション盤があり 8曲が収録されているが、そのうち「ハピネス」は本アルバムとは違うテイクのものとなっている。

当初はLP、カセット (CBY-5001)での発売。後にCDで正式に復刻された(89年11月21日/CA-4066〜67)。CDはQ盤でも出ている(95年2月21日/COCA-12370〜1)が、これはジャケットの一部とライナーが省略されている。

  

CREDITS
Producer ジョニー野村 & GODIEGO (Assisted by 柏木省三, 倉若貞行, 庄司良一)
Engineer 鈴木慶三 & 宮本良夫
Arranger ミッキー吉野
岸本博 (ホーン・アレンジ)
Players G-Personnel : MarkIII
タケカワユキヒデ: Vocal
ミッキー吉野: Keyboards, Vocal
浅野孝己: Guitars, Vocal
スティーヴ・フォックス: Bass, Vocal
トミー・スナイダー: Drums, Vocal
  
ゴダイゴ・ホーンズ(第一次)
吉田憲司: Trumpet
岸本博: Trumpet
鍵和田道男: Trombone
及川芳雄: Bass-Trombone
渕野繁雄: Sax
ゴダイゴ・ホーンズ(第二次)
岸本博: Trumpet
永井真: Trumpet
井口秀夫: Trombone
松風鉱一: Sax
深水龍作: Narration (on 8)
Designer & Photographer Cover Art Design: 森島紘史
Front & Back Cover Photograph: 金戸聡明
Inside Cover Photograph: 樋田達治

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