雪ですのう...。

 

New Yorkの冬はかなり寒い。 毎年たいていは大雪が何回か降る。 

ハロウィーンの時にうちにやってきたスケアクロウ君も雪をかぶっている。

夜、駅からクルマで家に向かうと、雪明りの中に家々が浮かび上がる。 New Yorkも郊外になると、道が広く、庭には木々があるので、それらが雪明りに照らされるとそれはそれは美しい。

私はいつもこの景色を見る度に、「大丈夫、僕らを取り巻く世界はまだ美しい」と思っていた。

 

さて、美しいのはいいとしても、やはり1メートルも雪が積もると、雪かきが必要となる。道路はすぐに除雪車が出動してくれるが、自分の家のドライブウェイとか、家の前の人が通るところは自分で除雪しなければならない。

そこで人々は左のように重装備をして雪かきに出る。雪かき用の大型スコップは、どの家のガレージにも必ず常備されている。

 

 

95年はまれに見る大雪が続いた年だった。 当時マンハッタンのアパートに一人で住んでいた私は、クリスマス・イヴに五番街を歩いていた。すると、後ろから「シュッ シュッ」という音が聞こえてくる。振り向いてみたところ、なんと五番街をスキーで滑ってくる人がいるのである。いくらなんでも...。

いくらなんでもと言えば、この年は除雪もすごかった。普通は、除雪車が雪を道路わきに盛り上げる。大雪の時は歩道がふさがれたりする。しかしこの年ばかりはそんなことでは追いつかなかった。マンハッタンを立てに走る大通り(Avenue)の雪をどけるためには、横に走る通り(Street)にその雪を流し込んだので、Streetが1本おきに車両通行止めになったことがあった。
そもそも気温が零下になるので、なかなか雪が溶けないのだ。

 

New York郊外は庭だけでなく、住宅地の中に公有地の雑木林や川が残されているので、動物がとても多い。

我が家の庭にも、リスはもちろんのこと、野ウサギなどがやって来る。

雪が降ると食べ物が少なくなるので、こちらもクルミを撒いたり、ニンジンを置いたりと大忙しである。

クリスマスになると、家を電飾で飾る家が出てくる。 ホワイト・クリスマスにこれはひときわ荘厳な光景となる。

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